ビカクシダ(コウモリラン)を株分けする

ビカクシダ

私が初めて購入したビカクシダ(お店ではコウモリランで売られていたので、詳しい品種は不明)では、もともと苔玉でした。

大きくなってきたので、張り切ってコルク付にしてしばらく育成していましたが、成長点が複数あり、胞子葉が重なってきてしまったので、株分けしていきたいと思います。

株分け後はコルク付けと苔玉にしました。

購入当初(2021年9月)の苔玉

購入当初の苔玉の姿がこちらです。

葉っぱが小さくてまだ成長途上ですね。

現在の姿(2023年8月)

コルク付けにした現在の姿がこちらです。

生長点が複数あって、貯水葉が他の胞子葉に被さってしまっています。

これだと、これ以上大きくなりにくいので、株分けしていきましょう。

株分けする

水苔を準備する

まずは、水苔を準備します。

私が使っているのは、ニュージーランド産の水苔です。ニュージーランド産の水苔は一本一本が長く、柔らかいので扱いやすく、長持ちすると言われています。

チリ産や中国産も使ったことはありますが、短くて粉状になっているものも多く、私の感覚だと劣化しやすいと思います。

チリ産や中国産に比べて、ニュージーランド産の水苔は少し高いですが、amazon等でも売っているので、安くなっているタイミングで是非購入してみてください。

水苔をジップロックに入れて、水を少し入れてふやかします。乾燥水苔はそれ自体に肥料分を含んでいるので、水につけて絞って使うよりも、水を吸収させながらふやかして使うほうが栄養分が流れません。

時間はかかりますが、作業の前日などに用意するとよいと思います。

コルク板から外す

このコルク板の板付は、私が初めて板付したものです。

コルクにネジを打って、テグスで固定していきました。

最近の板付方法は、ネジもテグスも使わずに行っています。(後ほど紹介します)

ビカクシダを取り外すと、ネジがさびて腐食していました。水苔も色が悪いですね(初めてだったので、チリ産の水苔を使った気がします)。根張りは良く、コルクにしっかりと着生していました。

株分けする

生長点が5箇所ほどありました。生長点が密集しており、すべての生長点を傷つけることなく株分けすることは難しいので、比較的大きな2個を優先して株分けをすることにしました。

株分けするときのコツは、生長点を傷つけないことですが、はさみを生長点側から入れるのではなく、根っこ側から入れると生長点を傷つけず株分けすることができます。

根っこについては、私は切ったりせずにほとんどそのまま使うようにしています。(水の吸いが悪くなるのを防ぐため)

コルク付けする

二つに分けたうちの一つをコルクに戻します。

以前は「ネジ+テグス」でビカクシダを固定していましたが、時間が経過するとネジが錆びてしまうので、今回は「結束バンド透明ミシン糸」でコルク付けしていきます。

どちらも100均(ダイソー)で手に入ることと、コルクや板にネジで穴を開けなくて済むので、最近はこちらの方法で板付することが多いです。

結束バンドで引っ掛かりを作る

結束バンドを2本用意してコルクを両サイドから挟みます。これで、両端に糸をひっかけることができるようになります。

水苔を盛って、肥料を置く

結束バンドの上に水苔を盛って(自分が思っている2倍は盛って大丈夫です)、一番上に肥料(私はマグァンプを使っています)を置きます。

この土台の上にビカクシダを乗せます。ビカクシダは生長点が上を向くように置きましょう。

ビカクシダをミシン糸で固定する

結束バンドの引っ掛かりが両サイドにあるので、そこを利用しながらビカクシダをミシン糸で固定していきます。

最初はむつかしいと思いますが、ぐるぐる巻きにしていくうちにだんだん形になっていきます。

この時、ミシン糸はどれだけ巻いても大丈夫ですし、途中で水苔を足してもいいです。

自分が満足いく形になるまでどんどん巻いていきましょう。

私は、水苔を盛り盛りにするのが好きです。

ミシン糸の端を水苔の中に押し込む

ミシン糸の端は、水苔の中に押し込むと出てこないので、結ばなくてもほどけません。この時に一番使いやすいのは、雪見大福についているピンクのフォークみたいなやつです。あれがあると奥までミシン糸の端を押し込めるので、とても使い勝手が良いです。

私はこのピンクのフォークが欲しくて、雪見大福を食べました。(久しぶりに食べるとおいしいですね)

苔玉にする

もう一つは苔玉にすることにしました。

私は苔玉を初めて作るで、これでよいのかわかりませんが、作り方を紹介します。

苔玉の土台を作る

苔を丸めるだけだと、ひっかけるワイヤーが抜けてしまいそうなので、今回はこんな土台を作りました。

ビカクシダを乗せて水苔を巻いていく

土台の上にビカクシダを乗せて、水苔を周りに巻いていきます。ここでも透明ミシン糸を使いました。

両手で作業をしていたので写真がありませんが、左手で苔玉を持ちながら右手でミシン糸をもってぐるぐる巻きにしていきます。

苔玉を丸くするために、途中で水苔を足したりしましたが、なかなか丸くならなくて苦労しました。(結局最後まで丸くできませんでした。)

まあ、初めてなのでこれで良しとします。

作業を終えて

ビカクシダの板付は、初めての方は難しそうに感じるかもしれませんが、材料さえそろえばそんなに難しくありません。

それに、板付をしたほうが壁に掛けられるようになるので、置くスペースの節約にもなりますし、ビカクシダは見た目もかっこいいので、やっていない方は是非板付にチャレンジしてみてください。

今回はコルク付けでしたが、いつもは板付けをしています。また、板付のタイミングがあったら、手順を詳しく載せたいと思います。

今回はビカクシダの苔玉を初めて作りました。これで良かったのかはわかりませんが、しばらく様子を見ていきたいと思います。

初めて購入したビカクシダが株分けできるほど大きくなってくれて、嬉しいです。

ビカクシダは長く育てるにつれて愛着もわきますし、見た目もどんどんかっこよくなるので、育てる楽しみが味わえる植物だと思います。

これからもビカクシダのお世話一緒に頑張りましょう!

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